「With you Japan」が「ハタチ基金」に100万円寄付
日付:2013年3月27日
場所:日本
概要:
「With you Japan」では3月27日、東日本大震災時に0歳だった赤ちゃんが無事にハタチを迎えるその日まで、被災した子どもたちへ心のケア、学び・自立の機会を継続的に提供する支援基金「ハタチ基金」に100万円の寄付を行いました。
「ハタチ基金」では、被災した子どもたちが社会を支えることができる自立した20歳へと育つように、地域の復興状況やニーズに合わせた活動を展開しています。現在、津波で家や塾を流され勉強する場を失った子どもたちのための放課後学校やコラボ・スクールのほか、原発事故の影響により外で安心して遊べない子どもたちのための室内公園、ふくしまインドアパークなど、6つの活動を実施しています。
● ハタチ基金事務局からのメッセージ
「震災から2年。先の見えない復興に大人もストレスを抱えるなか、精神的に不安定になる子どもたちも多く存在します。皮肉なことに、復興が進めば進むほど、環境変化に伴う精神的な"揺れ"や、ポジティブに目標に向かう子どもたちと、 行動できない子どもたちとの"格差"も生まれています。阪神・淡路大震災の影響によって、 心の健康について教育的配慮を必要とする児童生徒数の割合がはっきりと減少に転じるまでは、 5年の歳月が必要であったそうです。子どもたちの心のケアは、『長期戦』です。佐藤琢磨さんのように、震災を他人ごとにせず、自分ができることを考え、継続的に子どもたちを支えてくださる方が1人でも増えるように、一緒に子どもたちのために何かを行うことができれば幸いです」
● 佐藤琢磨のメッセージ
「私たちは毎日を当たり前のように暮らしていますが、それがどれだけ幸せなことかということに気づかされます。未だに30万人を超える方々が自宅を離れて生活している日々、放射性物質の除染問題や、遅れるインフラ整備......。大きな悲しみを背負った人たちが希望を持って強く生きているのに、本当になんとかならないものかと、いつも心のどこかで考えています。今回、『With you Japan』活動をサポートしてくれているボランティアの方のご縁で、被災地の子供達のケアを行っている『ハタチ基金』の活動を知りました。被災地の子供達を思う気持ちは同じ。私も『ハタチ基金』の活動に賛同し、『With you Japan』活動を通じて多くの方々からご支援いただいた募金の一部を寄付することを決めました。私たちは今年も被災地の子供達を励ますための活動を計画していますので、引き続皆さまからのご支援をお願いします」
『ハタチ基金』
http://hatachikikin.com
東日本大震災で被災した子どもたちが、社会を支えることのできる自立した20歳へと成長するよう、2011年3月11日から20年間、皆様からの寄付・募金をもとに、心のケア、学び、就業の機会の支援を継続的に提供する日本財団に設置された支援基金です。0歳から20歳の子どもたちへ、NPOカタリバ・ChanceforChildren・トイボックス・フローレンスの4つの団体が、それぞれの得意分野を活かし、子どもたちへ必要とされる活動をしています。
ハタチ基金の「ハタチ」には、「20歳」「20年」という意味と、「葉たち」という意味があります。これには、木の幹(子どもたち)が育つためには、葉(=太陽の光を養分に変える)の存在が必要不可欠との思いが込められています。